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わが街・この人

我が街この人 vol.72

パッチワークの先生 寺内 正江さん(60歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
お名前:寺内 正江さん(60歳)
ご住所:那須塩原市槻沢
TEL:0287-36-2973
ご紹介者様:和布人形・小物 山越さん
山越さんとは、お子さんの小学校が同じだったことから知り合いました。
趣味のこともあり、今でも仲の良い友人同士とのことです。
今回は、パッチワークの先生をされている寺内さんを紹介します。パッチワークとは、様々な柄や素材の布を合わせて一つの布をつくること。寺内さんがパッチワークに惹かれたのは、さかのぼること中学生時代。
赤毛のアンを読み、ストーリーに登場するパッチワーク作品に憧れたのがきっかけでした。その後成人し、結婚後憧れだったパッチワークサークルに参加して腕をあげ、今に至ります。お子さんも結婚し、現在はご主人との2人暮らし。現在は主婦業と趣味のパッチワークの講師を務めていらっしゃいます。 
寺内さんのパッチワーク歴は30年以上!現在は那須町公民館やギャラリー・プリオールなど、7~8ヵ所にて「キルトサークル風花」という教室を開いています。作品は、小物からバッグ、エプロン、ベッドカバーにタペストリーなど。生徒数は、1教室あたり5~15人とさまざま。生徒さんは、生活に余裕のできた50~60代の主婦層がメインです。
材料をキットで揃えるか、生徒さんご自身で布を揃えるかは作るものによって違います。寺内さんの見本を見せてしまうとイメージづけられてしまい、オリジナリティが薄れるため お手本にはしません。
「時間内に**まで作成」というような方式ではなく、作り方を指導していく教室なので、地道な作業は自宅で行う方がほとんど。作品は、公民館に展示したりと発表の場も設けられています。
「基礎を勉強しながら自分のオリジナル作品をつくっていってほしい」と寺内さん。皆、別々のものをつくることによってお互いを刺激できますよね。
パッチワークを作るにあたって…たとえば、上の写真のようなバッグを作る場合、小さな六角形をいくつも作り、それを何枚も組み合わせて作ってあります。 ミシン縫いだと独特のふんわり感が出ない、とのことで寺内さんは基本的に手縫いです。
小さな六角形をひとつひとつ作っていくのはなんとも気が遠くなりそうな作業!だからこそ完成したときの嬉しさもひとしお。このバッグを作るにあたってのお時間は1~2週間とのこと。大きなベッドカバーに至っては、半年かけて作成します。
「集中して作れれば、もっと早くできますよ」と寺内さん。作るにあたってのモットーは「日常使える便利なもの」。そして「和と洋を組み合わせて作成」と寺内さん。2つの良いところを合わせると楽しそうですね。
他に、大きめのバッグの中に入れて使用するIバッグinバッグやおかず等の上にちょっとかけておく布(裏側はビニール製)、着物の布で作った日傘なんてものも。
きちんと防水加工を施せば、雨の日用の傘も作れるとか。まさに日常生活の「あったらいいな」という便利グッズがパッチワークで作られるんですね。
なんとも素敵な作品ばかりですが、販売はしていません。以前、作品展を開いた際に多数の注文があり、お引受けしたところ楽しんで作るというよりも、作業めいたものになってしまいました。<br>「1つ1つ、気持ちをこめて作りたい」と寺内さん。たしかに「うさぎの耳だけひたすら作る」などではどうしても作業感が生まれてしまいますよね。
なんとも素敵な作品ばかりですが、販売はしていません。以前、作品展を開いた際に多数の注文があり、お引受けしたところ楽しんで作るというよりも、作業めいたものになってしまいました。
「1つ1つ、気持ちをこめて作りたい」と寺内さん。たしかに「うさぎの耳だけひたすら作る」などではどうしても作業感が生まれてしまいますよね。
パッチワーク以外のご趣味は?とお聞きしたところ「絵やガーデニングが好きです」と寺内さん。右写真の絵は寺内さんがお描きになったもの。
墨絵や水彩画などにも挑戦されているご様子。センスがあり、なんとも多芸でうらやましいかぎりです。今後については「数年後ボランティアとして自宅の2Fを開放し、パッチワークを教える場を提供していきたい」とのこと。
まずは駐車場の確保ですね、とおっしゃられていました。具体的な夢があることって素晴らしいと思います。これからも頑張ってください!
懐かしいものから、今使えるものまで時代に合わせたものを、様々な布地で作成する。
組み合わせは無限大、そして日々進化していく可能性がありますね。
寺内さんの柔軟な作品意欲にはとても惹かれます。「好きなことを仕事として行うと嫌になってしまう」という気持ち、作り手の永遠の問題ですよね…

取材にご協力いただきありがとうございました!