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わが街・この人

我が街この人 vol.95

マラソンランナー 大氣 陽子さん(39歳)

栃木県北地域で、何かに頑張っている人をリレー形式でお届けします。
■お名前:大氣 陽子さん(39歳)
■ご職業:マラソンランナー
■ご住所:栃木県矢板市
■ご紹介者様:なまけもののパン屋 奈良さん
大氣さんは、前回ご紹介した「なまけもののパン屋」さんのファンで10年以上のお付き合いです。
今回は矢板市にお住まいの 「パンが大好きな」大氣陽子さんをご紹介します。第一印象は、元気いっぱいの明るい女性!なのですが、実はここまで来るのにたいへんなご苦労のあった方なんです…。 そしてその解決のために強くがんばっているんです。

子供の頃はアトピーで、体が弱かった大氣さん。ステロイド系塗り薬で 、その場凌ぎの対処をしてきました。それがいけなかったんですね。薬で無理やり抑えたために、表面だけの治癒となってしまい、 根本的治療とは程遠いものになりました。24歳の時に勤めていたパソコン関係の会社を退職する羽目になるほど悪化し、皮膚科の先生に相談したものの、グリセリンを渡されたのみ。薬を使わずに治すことが重要ですと言われたのですね。
そこでステロイド薬をやめたところ、一週間で顔がパンパンに腫れあがり、皮膚が裂けてしまいました。そんな肌にもステロイドを塗ると、一気に治ります。年頃の女性にとって顔や、体の表面にアトピーが現れてしまうのはどれだけ悲しかったことか。
薬で色々と抑え られていたことによる弊害は体のいろんな部分に現れました。
・暑くても汗をかかない
・免疫力の低下 
・味覚が鈍る
・体力、集中力がない 
・毒素がたまる…


これらの症状を体の内面から治すこと。これが彼女の大きな目標となったのです。こう決意させた皮膚科医の言葉は『あなたの本当の姿がそれなんですよ』…「この言葉で、今までの人生観がガラリと変わりました。」
この頃、 大氣さんが当時お付き合いしていた彼にオススメされたものが「鍼灸」です。
千葉にある治療所に2人で通い続けました。この先生の根気良い治療が体に通じたのでしょうね。回復のきざしが見えたのが3年後くらいから。ここ での治療の時間だけが、心身ともにリラックスできる。そんな環境も良かったのかも知れません。
…そうして仕事をやめ、治療に専念した年月は気づけば10年も経過していました。「10年間、ほとんど社会と関わらない生活を送っていたので、20代に本当に何もできなかったのがくやしいです…」と。 この間、その男性との結婚もあり、見知らぬ土地での生活があり、再び体調を崩すこともありました。
離婚を経て、失意の大氣さんを救ったのも 、この治療院の先生たちだったようです。
ちなみに鍼灸には現在も通っています…とのこと。根気強く通い続け体調も回復に向かい、体内環境も正常化し五感が分かるようになってきたんです。体調の回復と共に日々を色々と楽しみたいと思うようになった大氣さん。
けれど治療にはお金がかかるし、あまり自由になるお金がないのが現状でした。そこで大氣さんが見つけたものが、お金を使わずに楽しめる 体力づくり運動です。ウォーキングから始めり、徐々に小走りへと変わり…。長時間走ることができる位にまでなり、なんとマラソン大会にも出場できるレベルにまで成長したのです。
「ゆったりと景観が楽しめるコースを走るのは、まさにレジャー感全開です!」
…自然いっぱいだと気持よく走れますよね。また、ランニングできる良い感じの人とも出会えたらなー 、とこっそり思っているようで…
運動以外では食事にもこだわりがあるようで、最近ではマイクロ波加熱による栄養素の破壊ということで、電子レンジを使うことを 控えてしまったほど。
最近は圧力なべがお好きなようで、よく蒸し野菜を作っています…とのことでした。良質の油を含んだアボガドや、青魚から摂取するたんぱく質。新鮮な野菜は直売所から購入しています。「体に必要な栄養を摂る」をモットーとしている大氣さん。前回ご紹介した「なまけもののパン屋」のライ麦40%パンがお気に入りとのことで、取材にご協力いただいた後、そのままお店に向かわれたようでした。
左の写真は、皇居マラソン完走後の一枚。清々しい表情ですねー!
「マラソン後は歩いてお気に入りのビーガンカフェ(肉・魚・乳製品・卵を使用しない)にてお食事をとるのが楽しみの一つです」とのこと。走った後でも元気いっぱいですね!
今後について尋ねてみました。「今が夢みたいな感じ。無くしてしまった人生を謳歌しているみたいです。とりあえず、日々を健康に。感謝の気持ちをもって生きていきたい」と大氣さん。
辛いからといって薬にたよらず、原因を追及して自分の免疫力で頑張ることってとても大変ですが、大切なんですよね。具合が悪いといって薬飲んじゃう自分を見直そうと思いました。
左の写真はご両親との3ショットです。
ご両親の愛情も彼女を救った心強いものだったのです。体に良い食べ物、適度な運動、信頼できる人々とのコミュニケーション。
これらが彼女をマラソンが出来るまでに回復させてくれたんですね。
立ち直った彼女は本当に輝いていました。お忙しいところ、取材にご協力いただきありがとうございました。

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